エネルギー・地球温暖化

2006年04月14日

 

京都嵐山に小水力発電で明りを

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(非製造業)  地方自治体 

 

京都の嵐山に桂川の水を利用した小水力発電により渡月橋に明りが灯された。2005年10月17日に着工され、竣工記念シンポジウムと点灯式が同年12月8日に天龍寺にて開催された。

サイフォン式プロペラ水車、三相誘導発電機(200V、60Hz)を使っており、落差は1.74m(平常1.34m程度)、最大使用水量は0.55m3/s、最大出力は5.5kW(平常4.3kW程度)。一級河川の河川区域内に小水力発電設備を設置する国内初のケースとなる。

余剰電力(街路灯なので昼間は電力不要)が関西電力に売電する。太陽光発電のような逆変換器(インバータ)を使った設備では「系統連系ガイドライン」により売電が認められているが、誘導発電機を直結させるマイクロ水力発電での売電は初めてであり、マイクロ水力発電の今後の普及につながることが期待されている。

小水力発電はまだはじまったばかりで、実際に稼働しているのは全国でもまだ数少ない。小水力発電の普及のためには国民一般、産業界、行政各部署、各地公共団体に広報宣伝し、地球温暖化対策にとって、その重要性を広く認識してもらう必要がある。



小水力利用推進協議会、設立される (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1107-j


登録日時: 2006/04/14 10:02:08 PM

英語記事はこちら


 


 

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