エコ・ソーシャルビジネス

2005年08月05日

 

トウモロコシからできたプラスチック パソコン・ボディに

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業) 

 

富士通、富士通研究所、東レの3社は共同でトウモロコシのでんぷんを原料とした大型プラスチック筐体を開発し、富士通の2005年春モデルのノートパソコン「FMV-BIBLO NB80K」に採用した。植物系素材を使ったプラスチックがパソコン本体に使われるのは世界で初めて。ノートパソコン一台で約一リットル分の石油が削減できる。

富士通と富士通研究所は2002年6月、ポリ乳酸を主成分とする植物系素材を開発し、ノートパソコンの筐体小部分に採用したが、筐体に適用し、用途を拡大していくためには耐久性と難燃性が課題となっていた。今回、採用された新材料は東レと共同開発したもので、強度の強い石油系樹脂を一対一の割合で混合する。ディスプレイの裏側や本体の底面など、プラスチック全体の約6割に導入できるようになった。

新材料のコストは、従来のおよそ3倍であるが、成形を含む量産性は、従来材料と同等であることから、製造コストの大幅な上昇は抑えられた。また、使用後はプラスチックを粉砕してリサイクルでき、ライフサイクル全体では従来の石油系樹脂と比べて、CO2排出量を約15%削減できる。

3社は今後も多くの製品に植物系素材の採用を広げることで、環境負荷低減と石油資源の消費削減に貢献したいとしている。



http://pr.fujitsu.com/jp/news/2005/01/13.html




登録日時: 2005/08/05 03:26:01 PM

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