2005年07月05日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業)
リサイクル会社グリーンテクノ21が卵の殻から作った住宅用の内装材(シェルウォール)を使用した家屋が、2005年3月佐賀県伊万里市に完成した。食品会社キユーピーより、約3万5千個分(重さ約210キロ)の卵殻を調達した。
卵殻の多孔質構造を生かしたシェルウォールは、調湿機能に優れ、天然の炭酸カルシウムが素材のため、からだに優しく、不燃材料であるのが特徴。殻の内側の膜をはがし、洗浄・殺菌・粉末化。漆喰は、卵殻を主成分(70%以上)に石膏と水を練り合わせて用い、壁紙は和紙に接着剤ではりつける。卵殻の独特の白さを保ち、きめの細かい仕上がりとなる。
同社の下幸志社長は食品会社から発生する大量の卵殻が焼却処分されていることに着目し、卵殻を生かしたリサイクル商品作りに取り組んできた。グラウンドのライン引き、滑り止めに使うロジンバッグ、チョーク、家庭菜園用の土壌改良材、消しゴムを本格販売している。
今後、シェルウォールの重量見直しやコストダウンを図り、普及させたいとしている。また、ゼロエミッションの取り組みを広げたいと、その他の廃棄物も考慮に入れて取り組みを進めている。
登録日時: 2005/07/05 07:07:04 AM
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