政策・制度・技術

2005年05月19日

 

滋賀県、環境こだわり農業推進中

Keywords:  政策・制度  化学物質  地方自治体  食糧 

 

滋賀県では、2003年4月にスタートした環境こだわり農業推進条例に基づき、2004年1月より環境こだわり農産物認証制度および環境こだわり農業実施協定が始まっている。2004年7月段階で、認証もしくは協定が結ばれた農産物は約800にのぼる。

この制度は、化学合成農薬および化学肥料の使用量を慣行の5割以下に削減するとともに、濁水の流出防止など、琵琶湖をはじめとする環境への負荷を削減する技術で生産された農産物を県が「環境こだわり農産物」として認証するもので、認証された農産物には、県の認証マークを表示して出荷・販売できる。

制度のもととなった基本計画では、「人と農産物と琵琶湖のいい関係づくり」というテーマのもと、「1.自然環境と調和のとれた農業生産を滋賀県農業のスタンダードに」「2.環境こだわり農産物を滋賀県ブランドに」「3.生産者と消費者を結ぶ食のグリーン購入を展開し、県民みんなが支える環境こだわり農業に」という3つの基本方針により、県と県民が協働して環境こだわり農業を推進、生産・流通・消費の望ましいサイクルの確立を目指している。

具体的には、2007年度をめどに、化学合成農薬・化学肥料の使用量15%削減(対1998年度)、環境こだわり農産物の栽培面積を水稲で2003年度の970.2haから4500haに、野菜で145.4haから300haに、環境こだわり農産物の購入者率を6.4%から33%に、といった数値目標を設定し、推進を図っている。






登録日時: 2005/05/19 11:36:38 PM

英語記事はこちら


 


 

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