エコ・ソーシャルビジネス

2004年12月13日

 

カメヤマ 石油を原料としないローソクを開発

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  生態系・生物多様性 

 

日本最大手ローソクメーカーのカメヤマは、植物や天然ガスからローソクを作る技術を開発し、販売している。現在、日本で使用されているローソクは、石油から精製されるパラフィンワックスを主原料としているが、近年、石油資源の枯渇や、不安定な中東地域の状況による石油の安定供給などの問題が浮上しており、石油以外の原料からローソクを作る技術の必要性を感じての取り組み。

100%植物性原料から作られる植物ローソクは、櫨や漆などの植物の油(木蝋)を使用する古来からある和ローソクからヒントを得て開発した。大豆、なたね、米などの植物より抽出された油分を原料とし、和ローソクの欠点であった炎の揺れやススをなくした。価格は従来の石油を原料としたローソクに比べ高価だが、ススや火を消した後の匂いもない。自然環境への関心を寄せる顧客などに支持されている。

天然ガスローソクは、天然ガスから製造したワックス原料から作るもので、ススや火を消した後の匂いがない。現在、関東地方の一部の薬局で販売中。天然ガスローソクの技術は、誕生したばかりの新しい技術で、同社では、天然ガスは次世代のローソク原料になるだろうと期待している。

同社は、石油原料のみに頼らず、さまざまな原料から製品を製造できる技術を開発することで、一部の原料の供給不足によるリスクを減らし、ローソクを安定供給できる体制の構築を目指している。



http://www.kameyama.co.jp/




登録日時: 2004/12/13 03:47:31 PM

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