2004年04月14日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス NGO・市民 企業(非製造業) 政策・制度
2003年11月、日本における社会的責任投資(SRI:Socially Responsible Investment)の普及・発展のために中立的な役割をはたすべく、「社会的責任投資フォーラム(SIF-Japan)」が発足した。2004年春から、NPO法人として本格的に始動する。参加者は、環境監査研究会の代表幹事などを務める後藤敏彦氏ら、2年以上勉強会を続けてきたメンバーを中心に、金融・投資機関、事業会社、学界、NGO/NPOなど。
財務的評価に加え企業の社会的責任の側面にも着目した投資行動や株主としての取り組み、コミュニティ投資などをSRIという。日本企業の間では、環境報告書やサステナビリティレポートを発行する企業も増え、海外のSRI格付け・調査機関等への対応から、SRIへの関心が高まっている。
エコファンドなど、すでにさまざまなSRIファンドが登場しているが、日本の投資家や金融機関のSRIの認知度はまだ低く、その可能性と役割についてあまり認識されていない。投資家と運用会社、スクリーニング会社(調査機関)など、事業会社も含めて、関係者間のコミュニケーション不足が原因の1つとされる。
「フォーラム」はこのような関係者間の情報交流を促進するもので、今後、セミナーやシンポジウムの開催、ホームページによる啓発、SRI情報データベースの構築などを行う。真に社会性のある企業に健全な資金の流れを向けていく社会システムの確立が期待される。
登録日時: 2004/04/14 08:02:10 PM
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