お金の流れ

2004年01月30日

 

未来バンク、未来を市民の手でつくろう

Keywords:  お金の流れ  NGO・市民  政策・制度 

 

未来バンクは、組合員からの出資を、同じ組合員に低利(3%)で融資する事業組合である。融資先を、環境・市民事業・福祉目的の3つに限定し、社会的有用性の高い事業にのみ融資を行っている。これまでに、太陽光パネルなどの環境グッズの購入や、NGO・NPOに対する事業融資を行ってきた。

郵便貯金などを資金源とする財政投融資により環境破壊が行われているとの見識から、環境に良い融資の仕組みを作ろうと、1994年設立した。2003年4月現在、組合員約340名、 出資金総額は約1億1,600万円 に達し、融資累計額は約4億8,100万円となっている。

また、従来の金融流通経路を変え、地域に経済力を持たせることが環境問題の解決につながるという考えのもと、市民事業の支援も行っている。田中優氏は「大きな組合をつくることは望んでいない。各地域に同様の市民による非営利事業を支援する市民バンクが広がれば、と思う。そういう取り組みを応援していきたい」と話している。

近年主旨に賛同し出資を希望する人が増えているが、加入の勧誘をするのではなく「自分たちのお金で、自分たちの地域をつくること」を提案している。現在日本各地に、未来バンクの支援を受け、地域の活性化を目指す市民事業が誕生しはじめている。




http://www.rieti.go.jp/users/uesugi-iichiro/financial-flow/pdf/002_tanaka_1.pdf


登録日時: 2004/01/30 09:19:43 AM

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