2004年01月16日
Keywords: 政策・制度 NGO・市民 地方自治体 政府 生態系・生物多様性
国内有数のブナの原生林を擁する福島県南会津郡の国有保安林で、林野庁の関東森林管理局会津森林管理署南会津支署が1997年から5年間に渡り、森林法で求めている県知事との事前協議を行わないまま、ブナやカラマツなど約2万4千本を伐採していたことがわかった。林野庁は森林法違反にあたるとして、当時の支署長ら6人を訓告、2人を厳重注意の処分にした。
違法伐採が行われたのは、国の世界自然遺産検討会の候補地にもなった只見町、檜枝岐村(ひのえまたむら)、舘岩村の3町村にまたがる地域。伐採後は業者に払い下げられていた。
世界遺産の選考にあたり、日本野鳥の会南会津支部が只見町から依頼を受け、現地の学術調査を行った結果、今回の違法伐採を確認した。同会の調査によれば、伐採されたブナの中には樹齢200年を超えるものもあったという。
登録日時: 2004/01/16 09:41:29 PM
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