2003年11月27日
Keywords: 政策・制度 化学物質 大学・研究機関 政府
産業技術総合研究所(独立行政法人)は、必要なデータを入力すれば、化学物質の大気や人などに対する汚染濃度状況を簡単に短時間で推定できるソフトウェアを開発、2003年8月26日からインターネットで無償提供している。
(以下のホームページよりダウンロードが可能
http://www.aist-riss.jp/software/admer/ja/index_ja.html)
ADMER(Atmospheric Dispersion Model for Exposure and Risk Assessment)、正式には曝露・リスク評価大気拡散モデルというこのモデルは、気象データ解析機能をもち、人口分布も入力済み。だれでも簡単に、任意の地域の5キロ四方の区画を対象に、大気汚染状況、曝露人口の推定をおこなうことができる。計算結果はグラフやマップなどで表示することができ、結果分析機能もある。実際の窒素酸化物のデータとの検証で有効性は実証済み。
現在のところ日本版のみで日本地域を対象にするが、今後、英語版のリリース、日本以外の地域への適用をすすめていく予定。今まで限られた専門家しかできなかった曝露評価やリスク評価を、研究者、行政担当者、企業もおこなうことが可能になり、化学物質のリスク管理の進展が期待されている。
http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/nr20030826/nr20030826.html
登録日時: 2003/11/27 07:45:10 PM
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