2003年05月19日
Keywords: 交通・モビリティ 企業(非製造業) 地球温暖化 環境技術 省エネ
Copyright 東日本旅客鉄道株式会社
同社は、ハイブリッドシステムや燃料電池等の動力システムの革新により車両の環境負荷低減をめざすNEトレインの開発を進めてきたが、今回の試験車によるシステムの性能や省エネルギー効果等を評価する走行試験の実施はその第1ステップとなる。
今回の試験車は単独で走行可能な1両構成。動力システムは、将来の燃料電池車両を視野にいれたハイブリッドシステム(シリーズ方式)を搭載している。
これは、機械的動力源の「エンジン」と、電気的動力源をシリーズ(直列)に組み合わせ、エンジンで発電機を駆動し発電した電力によりモーターが車両を駆動するもの。将来、エンジン・発電機をそのまま燃料電池に置き換えることで、燃料電池システムへの移行ができる。
このシステムでは、発車直後はバッテリーの電力のみでモーターを回転し、加速時にエンジンを起動し発電を開始して発電機とバッテリーからの両方の電力を使用し、ブレーキ時においてはモーターを発電機として使用し回生電力をバッテリーに蓄積する。これにより、ホームへの進入時、停車時、発車時はエンジンを停止することができる。
ブレーキ時の回生エネルギーを有効利用により、現行の気動車(キハ110 系)と比較して、20 %程度の省エネルギー化をはかる。また、発電用ディーゼルエンジンには最新の排ガス対策エンジンを採用し、ハイブリッドシステムの効果と合わせて、排気中の窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)の半減をめざす。
http://www.jreast.co.jp/press/2003_1/20030404.pdf
登録日時: 2003/05/19 09:26:31 AM
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