エネルギー・地球温暖化

2003年05月16日

 

下水道で小水力発電を

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(非製造業)  地方自治体 

 

東京都下水道局は、東京電力と共同して、下水の処理水を川に放流する際のわずかな落差を活用した小水力発電を行う研究を葛西処理場で実施している。

発電機は5.05メートル以内での落差、毎秒0.68立方メートルの水量で発電でき、発電出力は27キロワット。一日に一般家庭約60世帯分の電力を発電することができる。

1キロワットの水力発電で0.384キログラムの二酸化炭素削減効果があることから、葛西処理場水力発電所の年間CO2排出削減効果は約77トンであり、約21haの森林が吸収するCO2の量に匹敵する計算となる。

都下水道局では、これまでも省エネ対策としてバイオマス発電、排熱を利用した地域冷暖房や発電などを実施している。小水力発電は、東京電力より低コストでの実施が可能な技術の提案を受け、平成13年3月より葛西処理場にて東京電力と共同研究を開始した。

現在は潮の満ち引きや下水の流量の変化に関わらず、安定して発電できるシステムの研究を進めている。平成15年中には共同研究を終え、東京都の他の処理場にも導入を検討していく予定。






登録日時: 2003/05/16 10:26:54 AM

英語記事はこちら


 


 

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