2004年02月14日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス NGO・市民 交通・モビリティ 企業(製造業) 企業(非製造業) 政策・制度
大阪府北部に開発されつつある大規模ニュータウンで、2004年春からの居住開始にともない、住民を対象に「カーシェアリング」の導入が予定されている。関西地区では初めての本格的なカーシェアリング事業となる。
大阪府茨木市、箕面市にまたがる緑豊かな丘陵地帯のなかに建設されるこのニュータウン「彩都」は、研究所、公共機関なども組み込み、広さ約740ヘクタール、将来予想人口5万人、という大規模プロジェクトだが、環境との共生が街づくりのテーマ。公共交通機関が整備されるまでは車が主要な交通手段になるが、脱車依存によるCO2排出の減少、駐車場面積を抑えできるだけ樹木面積を豊にという狙いからカーシェアリングを導入することになったもの。
運営はニュータウンを開発している阪急彩都開発。関東でのカーシェアリング試行実績をもつダイハツ工業がITS(高度道路交通システム)や運営のノウハウを提供。当初はダイハツの軽乗用車3台でスタートする。
車の利用はインターネットや電話で管理センターに申し込み、利用者の認証、決済、車のドアキーの開閉などすべて、利用者が持つ専用のICカードで行う。エンジンやオイルなどの情報はすべて管理センターに送信され車の管理は遠隔操作でなされる。
日本では、政府の後押しでカーシェアリングの試行実験が数年にわたりおこなわれているが、本格的な事業としては電気自動車を使ったカーシェアリングが横浜、東京、そして九州で始まったばかり。今回の関西地区での試みは一般乗用車を使用する点で全国に先駆けることになる。
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登録日時: 2004/02/14 09:41:45 PM
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