エコ・ソーシャルビジネス

2004年07月09日

 

神戸製鋼、国内最大規模の電力卸供給事業者(IPP)に

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  企業(非製造業)  化石エネルギー  政策・制度 

 

神戸製鋼は、2004年4月1日に神鋼神戸発電所2号機の営業運転を開始した。2002年4月より営業運転を開始している1号機(70万kW)との合計発電量は140万kWで、国内最大規模の電力卸供給事業者(IPP:Independent Power Producer)となった。

石炭火力発電で、総工費は約2,000億円(うち約1,650億円はプロジェクトファイナンスで調達)。約600億円程度の年間売上高を見込んでいる。

これは、1995年4月の電気事業法改正(規制緩和)を受けて関西電力が実施した卸売電力の募集に対し、土地や岸壁など、製鉄所の既存インフラや石炭調達および自家発電のノウハウなどを最大限に活用した新規事業として、発電規模140万kW(70万kW×2基)の電力卸供給事業を計画し、落札したもの。

発電した電力は全量、関西電力に供給する。神戸市が夏場のピーク時に使用する電力の約7割をまかなうことができる規模。都市部に立地しているため、環境対策には細心の配慮をしており、最高水準の環境設備(排煙脱硝装置、排煙脱硫装置、電気式集塵装置など)の導入や、石炭の粉塵が飛散しないように密閉構造の貯炭サイロ・搬送コンベアを採用するなど様々な環境対策に、総工費(約2,000億円)の約3分の1を充てた。





登録日時: 2004/07/09 10:41:08 AM

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