生物多様性・食糧・水

2014年03月07日

 

桜の成長をオンラインで共有 参加型「さくらプロジェクト2014」

Keywords:  生態系・生物多様性  企業(非製造業) 

 

写真:さくらプロジェクト2014
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株式会社ウェザーニューズは2014年2月、日本各地の桜を楽しむコミュニティ「さくらプロジェクト2014」を開始した。全国各地の参加者が観察した桜の様子を投稿してもらい、成長具合をオンラインで共有する。

参加者は気に入った特定の桜の木を「マイ桜」として、GPSなどの位置情報とともに登録。定期的に観察し、「つぼみ」から「葉桜」まで14段階の報告と合わせて、コメントや写真を送信する。寄せられた各地の桜情報は、インターネット上でリアルタイムに公開され、地域による開花時期の違いや、さまざまな環境に育つ桜を観察して楽しむことができる。14段階の報告を地図に落とすことで、開花前線を全員参加型でシミュレーションできる。

ウェザーニューズでは過去10年にわたり同様の観測を実施。2013年には全国1万5000人以上が参加した。気温変化によって開花が早まりそうな場合や、急な寒気の到来によって開花が遅れそうな場合にも、早急に開花予想日を修正できるため、精度の高い開花予想が可能。同様の技術を指標生物の観察に生かすことで、気候変動による生態系変化の研究にも応用できそうだ。

小島和子


 

 

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