震災からの復興

2014年01月10日

 

福島の未来を担う若き復興リーダー誕生

Keywords:  震災復興  NGO・市民  レジリエンス 

 

写真:ふくしま復興塾

福島の復興を担う次世代リーダーを育成する「ふくしま復興塾」第1期生の最終発表会が2013年12月14日、郡山市で開かれた。5月の開講以来、8カ月間にわたって学んだ成果として、塾生たちは福島の復興につながるプロジェクトを発表した。

発表されたプロジェクトは、風評被害に苦しむ農と食の再建、子どもや高齢者の健康づくり、手仕事を通じた幸せの追求など、復旧後の復興段階に求められる地域課題を扱ったものが多い。主に20~30歳代の塾生25名は、少人数のチームに分かれ、ビジネスの第一線で活躍する講師陣から、事業立案に関する厳しい指導を受けてきた。

プロジェクト立案の前段階として、グローバルかつ歴史的な視点を学ぶため、塾生はチェルノブイリの視察にも出かけた。原発事故からの復興を牽引する人々を訪ね、27年を経てもなお、ほとんど廃炉が進んでいない現状を目の当たりにした。福島復興には長期にわたる覚悟が必要なことを認識し、プロジェクト立案に生かした。

事務局の佐藤達則さんは、「講師やメンターに個別指導を受け、プロジェクト案をブラッシュアップできたことが成長につながった」とふり返る。復興塾は2014年度も開講される。

小島和子

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