日本唯一の私立農業高校　FOOD ACTION NIPPON大賞を受賞

食料自給率向上に貢献する事業者や団体を表彰する「FOOD ACTION NIPPONアワード2011」において三重県伊賀市の愛農学園農業高等学校が大賞に選ばれ、2011年12月14日に表彰された。日本で唯一の私立農業高校として長年にわたる有機農業教育と就農率の高さが評価された。

愛農学園農業高等学校は、農業後継者育成を目的に全国愛農会が1963年に設立した全寮制高校。持続可能な農業の確立を教育の柱とし、化学肥料や農薬を使わない循環型農業を実践している。生徒は２年生から野菜、果樹、畜産など６部門から専門分野を選択し、実習を主体とした農業教育を受ける。

校内自給率の向上を目指し、校内の食事は生徒の育てた作物、家畜、加工品でまかない、自給率は70％。農業用機械に調理用排油を使用したバイオ燃料を活用するなどエネルギー自給の取り組みにも積極的で2012年にはバイオガス製造装置の導入も予定している。