生物多様性・食糧・水

2012年02月23日

 

梅雨が長くなる? 気候モデルで将来の日本の気候を予測

Keywords:  生態系・生物多様性  大学・研究機関 

 

東京大学大気海洋研究所は2011年10月14日、一般向け小冊子「暑いだけじゃない地球温暖化 -世界の気象モデルから読む日本の将来-」(日本語のみ)を発行した。

同研究所は連携する研究機関との共同研究の下で、世界中のさまざまな機関から集められた24個の気候モデルによって、20世紀の気候の再現実験および21世紀の気候の予測実験の結果を比較し、日本に関わる天候現象の数十年から百年後の予測研究を行った。同冊子はその成果の一部をわかりやすくまとめたもの。

梅雨についての予測では、小笠原高気圧や偏西風の北上が弱まるため、梅雨が長引き、7月に入っても降水量があまり少なくならず、今に比べて気温が高く、雨も多いじめじめした夏になりそう。

現在、台風の最も発生しやすい海域はフィリピンの東方海上であるが、将来は東に移り、東経150度から日付変更線の海域になる。ここで発生した台風は日本の東方海上を北上するため、経路が将来も変わらなければ、上陸数が減ると予測される。

登録日時:2012/02/23 06:00:15 AM

English  

 

参照元

一般向け小冊子「暑いだけじゃない地球温暖化-世界の気候モデルから読む日本の将来-」
刊行のお知らせ
http://www.ccsr.u-tokyo.ac.jp/jhtml/jbook/atsui.html
http://www.ccsr.u-tokyo.ac.jp/jhtml/jbook/AORI_S52_web.pdf


 

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