政策・制度・技術

2011年10月31日

 

福岡市のごみ埋立技術、CDMの新たな手法に

Keywords:  環境技術  地方自治体  地球温暖化  大学・研究機関 

 

福岡市環境局と福岡大学は2011年7月26日、両者が共同で開発した埋立技術、"「準好気性埋立構造(福岡方式)」による既存埋立場の改善"が、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)で規定する、クリーン開発メカニズム(CDM)の新たな手法として認定されたと発表した。埋立場で発生するメタンガスの排出自体を抑制する方法としては世界初の認定。

「準好気性埋立構造(福岡方式)」とは、埋立地の底部に有孔の集排水管と鉛直の有孔のガス抜き管を設置することで、ごみからの汚水(浸出水)を速やかに排出すると同時に、同じ配管を空気の流入にも利用する仕組み。管の末端を常時大気に開放することで空気の流入を行い、ごみ内部の発酵熱を利用することで、外部からエネルギーを供給しなくても自然に空気が流入する。

「福岡方式」では、ごみ層内部を好気的に維持できるため、ごみの分解を促進すると同時に、浸出水の水質を改善し、メタンガスの発生を抑制するなどの効果がある。現在、発展途上国を始め、世界の多くの埋立場が嫌気的埋立場であるため、これらを「福岡方式」に改善することで、温室効果ガスの排出削減に貢献できるとしている。

登録日時:2011/10/31 06:00:15 AM

English  

 

参照元

「準好気性埋立構造(福岡方式)」による既存埋立場の改善が、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)で規定するクリーン開発メカニズム(CDM)の新たな手法として、認定されました!
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/28853/1/siryo4.pdf


 

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