環境省、海洋生物多様性保全戦略を策定

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環境省は2011年３月29日、海洋生物多様性保全戦略を策定したと発表した。生物多様性国家戦略2010に基づき、海洋基本法や海洋基本計画も踏まえて策定されたもので、海洋の生態系の健全な構造と機能を支える生物多様性を保全し、海洋の生態系サービス（海の恵み）を持続可能なかたちで利用することを目的としている。

同戦略では、日本が管轄権を行使できる排他的経済水域までの海域を主な対象とし、海洋環境と生物多様性の特徴やそこから得られる生態系サービス、人間活動が海洋の生物多様性に及ぼす影響を整理し、海洋の生物多様性の保全や持続可能な利用について基本的な視点と施策を展開すべき方向性を示している。

特に、保全施策の一つとして国際的に高い関心を集めながらもこれまで明確に定義されていなかった海洋保護区については、その定義と考え方を明示した上で、国立公園等の既存の制度を活用した海洋保護区域の拡大や管理の拡充、海洋保護区のネットワーク化の推進を施策として展開していくと記述している。

COP10に向け『生物多様性国家戦略2010』を閣議決定（関連のJFS記事）
http://www.japanfs.org/ja/pages/030029.html
環境省、国立公園・国定公園の海域保全を充実へ（関連のJFS記事）
http://www.japanfs.org/ja/pages/028908.html
生物多様性の保全に向けて
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/022700.html

登録日時：2011/07/08 06:00:15 AM