COP10に向け『生物多様性国家戦略2010』を閣議決定

イメージ画像 by Japan for Sustainability

2010年10月に名古屋市で行われる生物多様性条約第10回締約国会議（COP10）に向け、「生物多様性国家戦略2010」が３月16日に閣議決定された。

2050年に日本の生物多様性の状態を現状以上に豊かなものにするという中長期目標を設定。加えて、生物多様性の損失を止めるために2020年までに行う行動を示した短期目標を明示したうえで、全ての都道府県が2012年までに生物多様性地域戦略の策定に着手するべく側面支援を行うなど、COP10を契機に国内施策を充実・強化することを提示した。

さらに一つの目玉として、日本の里山をはじめ、世界各地に根付く智恵と伝統を活かした自然共生システムを「SATOYAMAイニシアティブ」としてCOP10において世界に向けて発信し、世界各地で効果的に推進するための国際的な枠組みを「SATOYAMA国際パートナーシップ（仮称）」として設立、参加を広く呼び掛けるなど、国際的な取組を一層推進することを提唱している。

生物多様性国家戦略の策定は1995年以降４回目となるが、今回は2008年に成立した生物多様性基本法に基づくもので、COP10に向けた取り組みを強化することを目的の１つとしている。

環境省、生物多様性条約ポスト2010年目標に関する日本提案を提出（関連のJFS記事）
http://www.japanfs.org/ja/pages/029851.html

生物多様性国家戦略2010の策定に関する中央環境審議会の答申について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12202
「生物多様性国家戦略2010」の閣議決定について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12273
環境省／「生物多様性国家戦略2010」を策定しました
http://www.env.go.jp/nature/biodic/nbsap2010/

登録日時：2010/06/24 06:00:15 AM