生物多様性・食糧・水

2010年12月30日

 

2010年日本の夏は、気象庁統計開始以来一番の暑さ

Keywords:  生態系・生物多様性  地球温暖化  政府 

 

気象庁は2010年9月1日、同年の夏(6月~8月)の日本の平均気温が統計を開始した1898年以降の113年間で第1位の記録となったと発表した(これまでの1位は1994年)。平均気温の平年差は+1.64℃で、各月の平均気温の平年差は、6月が+1.24℃で第5位、7月が+1.42℃で第11位だったものの、8月は+2.25℃で第1位の高温となった。

このように記録的な高温になったのは、期間を通して冷涼なオホーツク海高気圧や寒気の影響をほとんど受けなかったこと、梅雨明け後、上空の偏西風が日本付近で平年よりも北に偏って流れ、勢力の強い太平洋高気圧に覆われたこと、今春まで継続していたエルニーニョ現象の影響で北半球中緯度の対流圏全体で気温が上昇したことなどの要因が重なったためと考えられる。

また、背景として二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響が現われているとみられる。

なお、全国の気象台・測候所等で観測した2010年夏(2010年6月~8月)の平均気温は、154地点中55地点で統計開始以来の高い記録を更新した。

2008年も引き続き高い世界と日本の年平均気温(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029002.html

平成22(2010)年夏の日本の平均気温について ~今夏の日本の気温は統計開始以来、第1位の高温~
http://www.jma.go.jp/jma/press/
1009/01a/temp10jsum.html

登録日時:2010/12/30 06:00:15 AM

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