政策・制度・技術

2010年12月06日

 

三菱重工 船舶用エンジンのハイブリッド過給機開発でCO2を削減

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  地球温暖化 

 

三菱重工業は2010年8月23日、船舶用ディーゼルエンジンの過給機に発電機を内蔵したハイブリッド過給機「MET83MAG」を開発したと発表した。エンジンの排ガスを、過給機コンプレッサの駆動だけでなく、発電に生かすことで航海中に必要なすべての電力を供給することができ、燃料消費量とCO2排出量の削減に貢献する。

日本郵船、ユニバーサル造船、日立造船の協力により製品化したもので、発電機最大発電出力は754kW(毎分9,500回転時)。発電機を電動機として作動させて過給機を加勢すれば、送風機の一種である補助ブロワの代用にできるメリットがある。また、発電機を過給機に内蔵したことで省スペースとなり、既設過給機からの置き換え需要にも対応できる。

2011年に就航する大型ばら積み運搬船に「MET83MAG」1台を搭載して、世界で初めての実証試験を行う予定。

同社は、船舶エネルギーの有効利用に必要な主要機器を手がける強みを生かし、将来の環境規制強化や、熱効率向上の技術ソリューションシステムを今後も継続して提案していくとしている。

舶用エンジンの排ガスで発電するハイブリッド過給機を開発
http://www.mhi.co.jp/news/story/1008234974.html

登録日時:2010/12/06 06:00:15 AM

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