政策・制度・技術

2010年05月22日

 

中部大学 世界初の直流超伝導送電実験施設を設置

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

2010年1月、愛知県にある中部大学春日井キャンパスに、超伝導を利用した世界初の直流送電システムの実験施設が完成した。全長200メートルの送電線には、転移温度が液体窒素温度を越える高温超伝物質を用いている。

この施設を設置したのは、ナノオプトニクス・エナジーの寄付講座として同大学に設立された藤原洋記念超伝導・持続可能エネルギー研究センター。学術研究のアウトプットは中部大学が行い、産業化はナノオプトニクス・エナジーが行う。

送電する距離が300キロメートルを超えると、交流送電よりも直流送電のほうが高効率・低コストとなる。研究センター長の山口作太郎教授は、直流大電流が得意な超伝導を長距離送電に応用することで、人口密集地から離れた場所にある太陽光発電や風力発電の適地に発電施設を設置することができ、さらには、地球規模で昼と夜の電気を融通し合うことができる、としている。

世界初、超電導を用いたLANシステムの動作実験に成功(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024509.html
超長距離送電システムで地球規模の電力網を
中部大学 工学部 電気システム工学科 山口研究室
http://www.chubu.ac.jp/about/research/
closeup/yamaguchi01/


登録日時:2010/05/22 06:00:15 AM

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