生物多様性・食糧・水

2010年05月11日

 

兵庫農技センター ハウス栽培のトマトを1.5倍に

Keywords:  食糧  大学・研究機関 

 

兵庫県立農林水産技術総合センターは2009年12月22日、ハウス栽培のトマトの高収量安定栽培技術を開発し、従来の1.5倍の10a当たり収量30トン、所得2倍を達成したことを発表した。

同技術では、密閉式の閉鎖型育苗施設を利用。蛍光灯で1日16時間照らし、照明時に摂氏25度、消灯時に同18度の温度を維持する。これまではハウスの中で育苗、冬場だと40~50日間かかったが、この育苗施設を使えば一年中25日ほどで苗を育てられる。

また、同ハウスでは水耕栽培を行い、1本の茎に3段の花房が付くまで育て果実を収穫する。通常のハウス栽培では、6段の花房を付かせて果実を収穫するが、このやり方では茎の上部に育った果実は小さくなるという課題があった。茎を3段にすることで、果実の大きさや品質を安定させることができる。

これらを組み合わせることにより、年間3.5作が可能になった。閉鎖型育苗装置は、一般市販品もあるが、約800万円する。同センターでは自作(部品代約80万円/台)を推奨し、製作にあたってのアドバイスも行っている。

1.5倍の増収、所得2倍のトマト水耕栽培を実現!!
http://hyogo-nourinsuisangc.jp/13-topics/13d-press/
21/dec_2.html

登録日時:2010/05/11 06:00:15 AM

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