政策・制度・技術

2010年03月12日

 

福井県立大学、ポリアミド系バイオプラスチック合成酵素を発見

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と福井県立大学は2009年11月12日、天然の微生物からバイオプラスチックの生産につながるε-ポリ-L-リジンの合成酵素(Pls)を取り出すことに成功したことを発表した。この酵素により、強靱かつ柔軟で耐薬品性に優れるポリアミド系プラスチックの微生物生産が可能になる。

この発見は、NEDOの産業技術研究助成事業の一環として、福井県立大学生物資源学部の濱野吉十講師が進めていた、放線菌Streptomyces albulus がε-ポリ-L-リジンを合成する過程を解明する研究の成果。

福井県立大学は、天然化合物であるε-ポリ-L-リジンが化学合成ナイロンと同じポリアミド構造を持つため、ε-ポリリジンの合成酵素を利用したバイオプラスチックの製造技術の開拓を進める、としている。

アイロンがけも可能に 帝人が高耐熱性バイオプラスチックを開発 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024130.html
ε-ポリ-L-リジンの生合成研究
http://www.s.fpu.ac.jp/hamano/research1/
NEDO: 強靱かつ柔軟で耐薬品性に優れたバイオプラスチック合成技術を開拓
https://app3.infoc.nedo.go.jp/informations/koubo/
press/CA/nedopressplace.2008-11-26.1174332432/
nedopress.2009-11-10.4316260827/

登録日時:2010/03/12 06:00:15 AM

English  

 


 

このページの先頭へ