生物多様性・食糧・水

2009年04月20日

 

大学の食堂メニューにフードマイレージを表示して「CO2見える化計画」

Keywords:  食糧  NGO・市民  大学・研究機関 

 

JFS/Food mileage
フードマイレージ表示カード
Copyright NPO法人 地域環境デザイン研究所ecotone


大学の食堂メニューに「フードマイレージ」と食料の輸送に伴い排出される「CO2排出量」を表示するキャンペーンが京都・滋賀・奈良の16大学生協、計32の食堂で2008年11月から3ヶ月間実施された。

同キャンペーンは、大学生や大学関係者が日常的に利用する大学生協提供の食堂メニューに、「フードマイレージ」及び「CO2 排出量」を表示し、新しい商品選択の指標を示すことによって、地球温暖化防止意識の向上を図り、環境に配慮した消費行動を具体的に起こすことを目的として実施された。

「これまで食材の原産地のことは意識しなかったけど、表示を見て、なるべくフードマイレージやCO2排出量が低いものを選ぶようになった」という学生や大学関係者が増えた、取り組みを見てボランティアでキャンペーンに関わってくれている学生もいた、などの反響があった。また、9大学で約450人にアンケートを実施したところ、「食」「環境」に関して興味・関心のなかった約5割の学生がフードマイレージが表示されたことによって商品の選択を意識するようになった、また今後もフードマイレージ表示は必要だと回答していた。

今回のキャンペーンの仕掛け人である「NPO 地域環境デザイン研究所ecotone」の大下宗幸氏は、「今回のキャンペーンでは、カロリーのように学生が商品を選ぶ際の選択肢/情報の一つとして、フードマイレージという指標を増やすことで、学生の環境意識向上がみられた。今後、食堂と同じく学生が日常的に利用する購買などでも、環境に配慮した商品購入に対して一定のインセンティブをつけるエコポイントや、カーボンフットプリントなど情報を提供し、より日常的な商品選択購入を通じた、学生の環境配慮行動を促す仕組みを構築していきたい」と語っている。

地域環境デザイン研究所ecotoneHP
http://www.ecotone.jp/

登録日時: 2009/04/20 06:00:15 AM

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