政策・制度・技術

2009年03月29日

 

産総研 日射熱を大幅に低減させるシートを開発

Keywords:  環境技術  大学・研究機関  省エネ 

 

産業技術総合研究所は2008年9月17日、日射熱の主因の近赤外線を、選択的に反射するフレキシブルなシートを開発したことを発表し、10月20日~21日「産総研オープンラボ」で公開した。窓ガラスに貼れば、可視光の透過を確保しつつ日射熱の流入を大幅に低減させることができる。

同研究は、日射中の近赤外線を選択的に反射するガラスについての研究を発展させたもので、シートはポリカーボネートが基材。屈折率の異なる材料の積層構造膜の各層の厚さをナノメートル・オーダーで制御することにより、可視光透過と日射熱反射を両立した。

透過光の明るさを78%(透過前後の照度比)確保し、採光を妨げない。一方で、全日射エネルギーの透過を47%に抑制し、省エネに寄与する。

冷房が必要な夏の昼間は、建物内に流入する熱量の71%が窓から入り込むとされる(省エネ基準1992年)中、同技術をビルなどの窓ガラスに利用することで、冷房負荷を軽減し、大幅な省エネ効果が期待できるとしている。

窓ガラスに張り付けて省エネ 調光ミラーフィルムを開発(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024741.html
産総研、冷房負荷軽減に有効な日射熱反射ガラスを開発(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024598.html
窓ガラスに貼れる日射熱反射フレキシブルシート
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2008/
pr20080917/pr20080917.html

登録日時: 2009/03/29 06:00:15 AM

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