政策・制度・技術

2008年03月14日

 

京都市、生ごみなどから水素ガスを生成する技術開発へ

Keywords:  環境技術  3R・廃棄物  企業(製造業)  再生可能エネルギー  地方自治体  大学・研究機関  政府 

 

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燃料電池で発電した電気で点灯デモ
Copyright 京都市環境局

京都市は2007年11月7日、バイオマスである生ごみや廃食用油より水素ガスを生成し燃料電池に活用する研究に着手した。京都大学、環境省、バイオガス研究会(民間プラントメーカーなどで構成)と連携し、温室効果ガス排出量削減10%の目標年である2010年を目途に技術を実用可能レベルに引き上げ、2013年にバイオガス化プラントでの水素ガス生成、燃料電池による発電を目指す。

水素ガスの生成方法は、収集した家庭ごみを生ごみと活用不可能なごみに分別し、生ごみに発酵処理を施してバイオガスを発生させ、変換装置により水素ガスに変換する。また、廃食油よりバイオディーゼル燃料を製造する際に発生するグリセリンを発酵させてバイオガスを発生させ、変換装置により水素ガスに変換する。同市では2000年4月より廃食油から生成したバイオディーゼル燃料をごみ収集車や市バスに使用している。

2007年現在、市内の家庭ごみの約4割を占める生ごみは焼却処分されており、同市は同研究により生ごみを新たな燃料として活用することで焼却ごみの大幅減量、温室効果ガス排出量削減、環境に優しいエネルギー確保という総合的な環境政策を推進したい考え。




京都市のバイオディーゼル燃料化事業、農林水産大臣賞を受賞 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/920-j
京都市、生ごみ・廃食用油から水素ガス生成の実証研究開始 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1263-j


登録日時: 2008/03/14 02:45:06 PM

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