2007年12月19日
農林水産省が2007年8月10日に発表した食料需給表によると、2006年度の食料自給率(カロリー換算)は、前年度に比べて1ポイント減の39%になったことがわかった。40%台を下回ったのは、コメの不作だった1993年度以来13年ぶり。
食料自給率は、国内で消費される食料全体に占める国産品の割合、つまり食料の自給度合いを示す指標であるが、今回の食料自給率低下の主な原因は、天候不順で農産物の生産量が減ったことだった。
中でも、砂糖の生産量が、6月の日照不足や夏場の高温多雨により、前年度に比べて8%(89万トンから82万トン)減少したことが大きな原因となった。同様に、果物類、イモ類の生産も減少した。また、コメについては、前年度に比べて1人1年当たりの消費量が61.4キロから61.0キロに減少したことに加え、やや不作だったことも自給率を引き下げた。
農水省は、2015年度までに自給率を45%に引き上げることを目標に設定し、コメの消費拡大や輸入に頼っている飼料穀物の国内生産拡大など消費・生産両面から危機感を持って早急に検討したいとしている。
http://www.maff.go.jp/j/press/2007/pdf/20070810press_7b.pdf
http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kikaku/01/pdf/data05_1.pdf
2005年度食料自給率は40%、8年連続横ばい (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1583-j
登録日時: 2007/12/19 02:47:45 PM
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