エネルギー・地球温暖化

2007年12月04日

 

JFEエンジニアリング、水和物スラリ蓄熱空調の環境性・省エネ効果を確認

Keywords:  省エネ  企業(製造業)  地球温暖化  大学・研究機関  政府  環境技術 

 

JFEエンジニアリングは2007年7月5日、水和物スラリ蓄熱空調システムの高い環境・省エネ効果を確認したと発表した。水和物スラリとはTBAB(テトラブチルアンモニウムブロマイド)という物質を溶解した水溶液の冷却によって生成される微細な水和物と水溶液の混合流体で、その仕組みを利用した蓄熱空調システムはJFEエンジニアリングとNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が共同開発した独自技術。

05年5月に竣工した同社の鶴見事業所ビルの同年度の冷房期間6-11月におけるエネルギー消費量削減効果と二酸化炭素排出量削減効果は、既にそれぞれ32%および37%と報告しているが、06年度についても05年度とほぼ同じそれぞれ33%、および38%となり、安定して高い効果が得られていることを確認した。すでに3年目に入っているが、引き続き順調に稼動している。

水和物スラリは、冷房空調に適した温度域(5-8℃)で従来の水と比べて2-3倍の冷熱量を持ち、空調配管や熱交換器に直接流すことができるという特性を有する。この効果として、夜間に効率的かつ安価に蓄熱ができ、空調機に搬送する場合は配管口径の縮減化や搬送に要する動力の削減ができる。



http://www.jfe-eng.co.jp/release/news07/news_e070705.html


http://www.jfe-eng.co.jp/release/news07/news_e070705_1.html
http://www.jfe-steel.co.jp/research/giho/003/pdf/003-02.pdf
水和物スラリーと抵抗低減技術で空調ポンプの電力の75%を削減へ (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1495-j


登録日時: 2007/12/04 05:07:53 PM

英語記事はこちら


 


 

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