エネルギー・地球温暖化

2007年09月20日

 

日本の海洋温度差発電技術 クウェート国営石油が導入

Keywords:  化石エネルギー  企業(製造業)  環境技術 

 

クウェート国営石油会社は日本のベンチャー・ビジネスであるゼネシスが開発した海水温度差発電技術を利用した発電・造水システムの導入を決定し、2007年夏にも正式契約が結ばれることになった。

海洋温度差発電は、海洋の表層部の温海水と深層部の冷海水との温度差が15度以上の場合、燃料を使わずに発電ができるクリーン・エネルギー・システム。熱帯から亜熱帯の、赤道を挟んで南北30度あたりまでの海洋が発電可能地域となる。

オイルショック後の1970年代に技術開発が本格化したが、佐賀大学の上原春男チームによるウエハラサイクルの発明で、初めて、実用レベルの発電プラント実現が可能となった。ゼネシスは国有特許であるウエハラサイクルの専用実施権を取得、佐賀大学と共同で研究を進め、海洋温度差発電・造水の実用技術を確立した。

ゼネシスのシステムによるプラント建設の話はサウジアラビアとの間でも進んでおり、同社では、さらにタイ等、インド洋における同社技術の導入も目指している。



http://www.xenesys.com/japanese/index.html


登録日時: 2007/09/20 03:20:36 PM

英語記事はこちら


 


 

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