政策・制度・技術

2007年05月24日

 

サントリー、水質浄化植物の開発に成功

Keywords:  環境技術  企業(製造業)    生態系・生物多様性 

 

サントリー先進コア技術研究所は2007年1月25日、豪州フロリジン社と共同で、従来の植物よりもリンを高濃度に蓄積する「水質浄化植物」の開発に成功したと発表した。

「水質浄化植物」は、バイオテクノロジーを用いて、シロイヌナズナから取り出したリン吸収・蓄積に関わる遺伝子をトレニアに組み込むことで、リンを高濃度に吸収・蓄積することを可能にしたもので、特許申請中。環境への負荷が少なく、低コスト、かつ環境美化との両立を実現できるのが特徴。遺伝子を組み込む前のトレニアと比較すると、植物体内のリン濃度は3-6倍に上昇した。

実用化へ向けては、同社独自の水上栽培装置(特殊スポンジを浮かべて育てる方法、特許申請中)を利用する。また、水質浄化に使用した植物は、回収後も高濃度のリンが含まれているため、そのまま肥料として使用することができる。

同研究所は河川や湖沼の汚染に対する新たな浄化方法として、実用化に向けて検討を進めていく考え。将来的には、さらに蓄積の濃度を高めることでリン鉱石の代替としての利用を目指す。



http://www.suntory.co.jp/news/2007/9679.html




登録日時: 2007/05/24 11:34:56 AM

英語記事はこちら


 


 

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