エネルギー・地球温暖化

2007年05月07日

 

家庭用燃料電池を1年間使って、15.3%の省エネ

Keywords:  省エネ  政府  環境技術 

 

経済産業省は2007年1月18日、家庭用燃料電池の普及促進を目指して2005年度より開始した「定置用燃料電池大規模実証事業」で、第1期設置分175住宅における2005年10月から1年間の運転実績を発表した。全戸の年間平均で、一次エネルギーを15.3%削減し、削減量は灯油換算約200リットル、また二酸化炭素削減量は約850kg-CO2で、削減率は28.0%だった。

本事業は、その技術水準や問題点を把握し、今後の課題を抽出するため、家庭用燃料電池を一般家庭に設置し、実際の使用状況における実測データを取得するもの。新エネルギー財団(NEF)が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成金を受けて行っている。第1期分には都市ガス仕様とLPガス仕様をあわせて7社が参加していた。

トップペア(最大の平均削減率を達成した燃料電池設置者とメーカーの組み合わせ)の一次エネルギー年間削減量は平均で26.7%、またCO2削減率は40.5%に達した。

本事業には、2005年度第2期分305戸、2006年度分777戸が加わり、総計15社、1257戸が参加している。燃料電池1台当たり助成額の上限は、2005年度600万円、2006年度450万円。


東京ガス、家庭用燃料電池システム商用機を市場投入 (関連のJFS記事)
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ジャパンエナジー、家庭用燃料電池システムの設置開始 (関連のJFS記事)
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家庭用燃料電池の総合効率、81.2%にも 第1期大規模実証事業報告 (関連のJFS記事)
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登録日時: 2007/05/07 11:48:18 AM

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