生物多様性・食糧・水

2007年03月22日

 

ドブガイ使い、ため池で真珠づくり

Keywords:  生態系・生物多様性  地方自治体   

 

日本有数のため池密度を誇る兵庫県の東播磨地域で、ため池に生息するドブガイ(愛称:ぬばたま貝)を使って淡水真珠を育てる「いなみ野パールプロジェクト」 が進行している。

このプロジェクトは、ぬばたま貝の復活と、それを母貝とする淡水真珠づくりをシンボルとして、東播磨の水辺環境の保全と再生を目指そうというもの。2006年11月26日には、加古川市志方町の2箇所のため池で、真珠の核を挿入した合計300個のドブガイが放流された。

ドブガイは薄い殻をもつ大型の淡水二枚貝で、大きいものは20cmを超える。かつては東播磨地域の多くのため池に生息していたが、水質汚濁や外来種の侵入などが原因で生息地が急速に失われつつあり、生物多様性を測る指標となっている。また、ドブガイは、1個体で1日にドラム缶1本分の水を浄化するといわれている。




http://www.inamino-tameike-museum.com/


登録日時: 2007/03/22 01:49:30 PM

英語記事はこちら


 


 

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