教育

2006年06月24日

 

「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画を策定

Keywords:  教育  政府 

 

日本政府は、環境省がパブリックコメントを募集するなどして、日本における「国連持続可能な開発のための教育の10年(UNDESD)」実施計画を2006年3月30日に策定した。UNDESDとは第57回国連総会にて日本の主導で提案した決議案が全会一致で採択され、2005年からの10年をその期間とすることに決定されたもの。各国政府は2005年までにUNDESDを実施するための措置をそれぞれの教育戦略、開発計画に盛り込むこととなっている。

日本のUNDESD実施計画では主に、
・2005年から2014年までに国民一人一人、各主体の持続可能な社会づくりへの参画するようになること
・環境保全を中心に、環境、経済、社会の統合的な発展について取り組むこと
・開発途上国が直面する諸課題への理解と協力を強化すること
を目標に掲げている。

日本を含む先進国に何よりもまず求められるのは、社会経済システムに環境配慮を織り込んでいくことであるとし、大量生産・大量消費・大量廃棄に基礎を置く生活スタイルや産業構造を転換し持続可能な消費・生産パターンを定着させることや、生物多様性を確保することなどに重点を置いていき、経済、社会の側面についても健全で持続的な社会経済を目指す方針。

知識の伝達にとどまらない、探求や実践を重視する参加型アプローチを育むことが重要とし、問題や現象の背景の理解、客観的かつ多面的なものの見方を重視して体系的な思考力を育むこと、批判力を重視して代替案の思考力を育むこと、データや情報を分析する能力、コミュニケーション能力の向上といった教育に重点を置く。また、人間の多様性の尊重、非排他性、機会均等、環境の尊重といった持続可能な開発に関する価値観を培うことも重要なポイントであるとしている。



http://www.esd-j.org/


http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/edu_10/10years_gai.html


登録日時: 2006/06/24 03:39:46 PM

英語記事はこちら


 


 

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