生物多様性・食糧・水

2005年11月23日

 

給食の調理くず、生まれ変わって給食に

Keywords:  食糧  3R・廃棄物  地方自治体 

 

学校給食から出る生ごみと公園・街路樹から出る剪定枝で堆肥を作り、それを使って育てた野菜を給食で使う--大阪府豊中市では、行政、NPO、農家が協力し「食の循環」への取り組みを始めた。2005年6月には、その堆肥で育てられた野菜が初めて給食にお目見えした。

生ごみの堆肥化は、市民グループが提案し、市が事業化を採択して、2004年に堆肥施設が本格的に稼働。同市では、2つの給食センターで、小学校37校分、1日約2万食の給食が作られている。生ごみの量は1日1トン弱。2004年度は、調理くず74トン、食べ残し64トンが堆肥になった。

この堆肥は、市内の農家や市民が活用している。循環第一号の野菜となった青ネギは、お味噌汁の具として登場。子どもたちは「おいしい」と食べたという。市では「自分たちの食べ残した物が、ごみではなく資源として使えることを知ってほしい」と話す。

この「食の循環」の取り組みには、都市部での協力農家の確保など、解決しないといけない問題もある。2005年冬には、この堆肥で育てたお米が給食に登場する予定だ。





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登録日時: 2005/11/23 08:51:12 PM

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