2005年01月12日
Keywords: 生態系・生物多様性 地方自治体 水 食糧
大分県企業局は、宇目町北川ダムに野菜を植えつけたイカダ(9.3メートル×16.04メートル)を浮かべ、生態系の力を利用してダム湖の水質を浄化する実験を開始した。アオコの大量発生の原因となる窒素やリンなどの富栄養分を吸収する植物として、夏は中国野菜の空心菜、冬は冬野菜を栽培し効果を探る。
2004年8月5日、約1,200本の空心菜が、イカダ管理と野菜育成を行う「北川ダム湖環境整備推進協議会」(大分県、大分県企業局、宇目町、宮崎県北川町および両町の漁業協同組合で構成)によって植えつけられた。
空心菜は水辺を好む中国原産の野菜で、茎は中空、根は1メートル以上伸びる。耐暑性が強く、栄養価の高い野菜として中華料理等に使用されているが、日本での栽培はまだわずか。
収穫後、アイディア料理の試食会も予定されており、環境に優しい水質浄化方法とともに、同地域の新しい特産品となることも期待されている。
登録日時: 2005/01/12 11:18:36 AM
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