生物多様性・食糧・水

2004年07月22日

 

農水省、国交省が協力して水域環境手引書を作成

Keywords:  生態系・生物多様性  政府   

 

農林水産省と国土交通省は2004年4月28日、メダカやドジョウなど河川や水田などに棲む生き物の環境改善のための手法などをまとめた手引きを作成したことを発表した。

身近な水域に棲む生き物の生息環境の改善策はこれまで、農業分野と河川管理分野で別々に行われてきた。しかし双方の優先順位の違いなどから、河川と水田・農業水路の両方に棲む生き物にとって良い環境が十分に整っていなかった。そこで両省は協力して、身近な水域の環境改善のための事業連携策を研究・検討してきた。今回の手引きはその成果をまとめたもの。

約80ページの手引きでは、荒川など全国3箇所のモデル河川を事例に、農業・河川管理双方による連携事業の効果や進め方のポイントなどを示している。また、その結果を踏まえ、河川や水田の生き物が棲みやすい環境を作るための基本的考えや目標設定、具体的改善手法、連携事業における課題なども盛り込んでいる。

具体的改善手法として、河川と農業用水路との段差をなくす方法やコンクリート水路の再自然化などを紹介。この手引きは、各地域で連携事業に取り組めるよう全国で配布される。





登録日時: 2004/07/22 03:09:58 PM

英語記事はこちら


 


 

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