教育

2003年12月02日

 

筑波大学大学院、世界遺産専攻を新設

Keywords:  教育  大学・研究機関  政府  政策・制度  生態系・生物多様性 

 

筑波大学芸術学系では、2004年度より修士課程芸術研究科に世界遺産専攻を新設する。世界遺産に代表される貴重な文化遺産と文化財の保護・保存に貢献できる専門的人材を育成することが目的で、世界遺産専攻が大学に設置されるのはアジアでは初めて。

研究・教育は以下の2分野編成で進められる。
1)理論・マネージメント分野
異文化理解と遺産保存の理念、遺産をとりまく環境や社会条件の理解と分析、保存のための国際的枠組みの構築、修復後の遺産の活用と管理など、文化遺産の保護・保存に関する文化的、社会的、国際的課題に関する教育と研究

2)評価・保存分野
文化遺産の保護・保存に関わる技術的側面を重視して、遺産の調査と評価、および、遺産の劣化・破壊に関する診断や修復の基礎的方法と技術、修復の基盤となる保存科学についての教育と研究

文化庁の協力や東京および奈良文化財研究所との連携による現場での学習・技術研修に加え、世界遺産保護の実務者・技術者による講義と演習を実施し、実践的な専門的能力の修復と同時に、修了後のネットワーク拡大をめざす。

同大学では、この世界遺産専攻の新設により、遺産保存・活用システムの教育(遺産を囲む社会的環境を分析、管理活用上の問題に取り組む等)や、世界遺産保護基盤の充実(遺産の価値への理解、保護へ向けた体制の確立等)に寄与するものと考えている。




http://www.tsukuba.ac.jp/nyugaku/g-guide/bosyu/pdf/yokoku030912.pdf


http://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/~hsophia/toppage1.htm


登録日時: 2003/12/02 10:47:56 PM

英語記事はこちら


 


 

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