生物多様性・食糧・水

2003年10月20日

 

大豆をまるごと使った豆腐を販売へ

Keywords:  食糧  3R・廃棄物  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業) 

 

大手豆腐メーカーの太子食品工業は、大豆を丸ごと全部豆腐に加工した「有機まるまる豆腐」を商品化した。本社のある青森県のスーパーなどで、取り扱いが徐々にひろがっている。

豆腐は大豆を絞った豆乳から作られるが、その絞りかすであるおからには大豆の食物繊維が多く残り、また動脈硬化やガンの予防に効果があるイソフラボンなども多量に含まれている。豆腐原料のほぼ半分をしめるこのおから、昔は調理されて食卓に上ったが、現在は飼料用に加工される以外ほとんど廃棄されている。産業廃棄物として処分にも相当のコストがかかる。

「有機まるまる豆腐」は酵素で大豆をまるごと溶かして豆腐に加工。従来の豆腐に比べ大豆の持つ自然な甘みが加わり、食物繊維は3倍に増え、さらにイソフラボンも多量に含む。おからは一切排出しない。「環境にも健康にもよい」と同社は本格的な生産に乗り出している。







登録日時: 2003/10/20 02:26:23 PM

英語記事はこちら


 


 

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