生物多様性・食糧・水

2003年05月23日

 

「気仙沼スローフード」都市宣言

Keywords:  食糧  地方自治体 

 

宮城県気仙沼市は2003年3月18日、全国で初めてというスローフードの都市宣言をした。

気仙沼市は、リアス式海岸と、海と山に抱かれた自然に恵まれ、その豊かな恵みである新鮮な食材や、伝統のある郷土料理や食文化を守り育ててきた。近年、「食」をキーワードとした市民、団体、企業、行政の協働が活発になるなかで、市として、都市宣言を行うことを決定したもの。

宣言は「自然と文化を守りながら、食を生かした個性的で魅力あるまちづくりを進める」とし、以下の内容を掲げている。

(1)地域の豊かな食材を育む海や山、川などの自然環境を守り、次の世代に引き継ぐ
(2)地域の風土が育んだ、伝統的な食材や料理技法、質の良い食べものと飲みものを守り、工夫し、提供していく
(3)安全で安心な質の良い食材を生産する人々を守り、育てていく
(4)子どもたちを含め、人々に、食の楽しさや味覚の大切さ、真の心の豊かさを伝えていく
(5)地域や国、信条の違いを超えて、それぞれのもつ食の多様性を認めあい、交流を通して相互の理解を深めながら、世界の平和に寄与していく

同市では、今後、企業、行政が共に連携し、市民意識の高揚を図りながら、スローフード運動の精神を活かした、まちづくりに取り組む考え。






登録日時: 2003/05/23 09:27:05 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ