農環研、誰でも使えるWeb版農業景観調査情報システムを開発

農業環境技術研究所（以下、農環研）は2011年８月19日、環境保全型農業の推進に資するため、日本各地の農業生態系における生物多様性の観測情報を効率的に蓄積し、誰もが利用できるWeb版農業景観調査情報システム（RuLIS WEB）を開発したことを発表した。

農環研は、地域により違いがある日本の農業生態系に関する情報を客観的に比較研究するための農業景観調査情報システム（RuLIS）を開発してきた。一方、現場の研究者、行政、農業者などによる個々の調査結果は、広く横断的に利用することが困難であった。そこで今般、調査データの入出力と、それらを比較するためのデータの提供をインターネットを通じて行うことができる RuLIS WEBを開発した。

RuLIS WEBでは、RuLISで構築された生物多様性を比較するための生態系区分（全国60タイプ）のデータを活用し、検索やファイルへの出力などを誰でも行なうことができる。また、これにより農環研以外のデータが蓄積されることも期待され、環境保全型農業や自然再生事業などが生物多様性に及ぼす効果を、地域の自然環境等に応じてより多面的に評価することが可能になる。

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登録日時：2011/11/25 06:00:15 AM