生物多様性・食糧・水

2011年03月11日

 

環境省、ラムサール条約湿地の潜在候補地172カ所を選定

Keywords:  生態系・生物多様性  政府 

 

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イメージ画像 by Japan for Sustainability


環境省は2010年9月30日、ラムサール条約湿地の登録を推進するために、登録湿地の潜在候補地を全国から172カ所を選定したと発表した。潜在候補地が最も多かったのは、ヤンバル河川群等23カ所の湿地が選ばれた沖縄県や、河口域や海岸等7カ所が選ばれた有明海のある九州地方(56カ所)で、中部地方(27カ所)、東北地方(24カ所)が続く。最も多かった湿地タイプは、陸域では河川(41カ所、渓流を含む)、海域では干潟(47カ所)であった。

2010年2月から8月にかけて5回開催されたラムサール条約湿地候補地検討会では、COP9における新たな国際基準9(鳥類以外の湿地に依存する動物種等の1%以上の個体数を支える湿地)の追加や、第10回締約国会議(COP10)で水田の持つ生物多様性保全上の役割に着目した「水田決議」の採択といった登録に関する新たな評価軸が加わったことを踏まえて検討し、9つある国際基準のいずれかを満たすと認められる湿地を「潜在候補地」として選定した。

環境省は、2012年6月開催予定のCOP11で今回選定した潜在候補地から6カ所以上の新規登録を目指す。登録のためには、国際基準に該当していることに加え、法律により保護区が設定されていること、地元自治体の賛意が得られていることといった条件があり、同省は2011年度中を目処に条件整備等を行っていく。

2010年9月末現在、ラムサール条約湿地は国内で37カ所、世界では1,898カ所ある。

環境省、20湿地を新たにラムサール登録湿地へ指定(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023962.html
環境省 ラムサール条約申請に向けて候補地の選定へ(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023553.html

登録日時:2011/03/11 06:00:15 AM

English  

 

参照元

環境省:ラムサール条約湿地潜在候補地の選定について(お知らせ)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12982
別添資料2:潜在候補地リスト
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=16314&hou_id=12982


 

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