エコ・ソーシャルビジネス

2011年05月03日

 

中国電力 環境配慮型コンクリートを開発

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(非製造業)  地球温暖化 

 

中国電力は2011年1月13日、鹿島建設、総合化学品会社の電気化学と共同で、火力発電所から排出されるCO2を強制的に吸収させること等により、製造時におけるCO2排出量を実質ゼロ以下にできるコンクリートを世界で初めて開発したと発表した。

コンクリートは、材料であるセメントの製造過程においてCO2を大量に発生することが課題となっているが、今回開発したものは、CO2を吸収することでコンクリートを硬化させる性質を持つ特殊混和材を使用するため、セメントの使用量を大幅に削減できる。セメント使用量の削減により製造に伴うCO2排出量を従来製品に比べて半減、さらに排出量を上回る量のCO2を吸収させることで製造時におけるCO2排出量を実質ゼロ以下にできる。

また、削減したセメントの代わりに石炭灰も使用するので、火力発電所から排出されるCO2の削減や石炭灰の有効利用にもつながる。

同社では、この技術を用いた舗装ブロック等を福山太陽光発電所のPR施設等に使用するとともに、コンクリート製品の大型化、適用可能製品の拡大に取り組み、事業化に向けて検討を行っていく予定。

大林組、二酸化炭素排出量を8割削減する低炭素コンクリートを開発(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030142.html
鹿島と不動テトラ 解体コンクリートガラの再生利用工法でCO2削減(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024270.html
鹿島など、長寿命のコンクリートを開発(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024349.html

登録日時:2011/05/03 06:00:15 AM

English  

 

参照元

製造時のCO2排出量を実質ゼロ以下にできる環境配慮型コンクリートの開発について
http://www.energia.co.jp/press/10/p110113-1.html
電気化学工業
http://www.denka.co.jp/
鹿島建設
http://www.kajima.co.jp/


 

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