2005年01月23日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 再生可能エネルギー 地方自治体 大学・研究機関 生態系・生物多様性
岩手県工業技術センターと暖房機器メーカー、サンポットが共同開発した、木質バイオマスを燃料とする「いわて型ペレットストーブ」が2004年度のグッドデザイン賞を受賞した。
グッドデザイン賞とは、日本の産業製品の品質向上をめざして通商産業省が設立したもので、50年近い歴史をもち、日本の産業のさまざまな分野で品質向上の大きな牽引力となっている。
同ストーブは、樹皮対応のペレットストーブとしては世界で初めて、2002年に市販が開始されたもの。強制給排気形(FF式)で、着火、消火、温度設定など全て自動。耐震自動消火装置など安全面も配慮され、お年寄りも使いやすいよう、ペレット投入口は下部にもってきてある。
耐熱ガラス越しに炎がゆらぐのが見え、ガラス枠には南部鉄が使われている。新エネルギー導入の取り組みをインテリアに配慮した形で製品化した点が評価されて今回の受賞になった。
広大な森林面積を擁する岩手県は木質バイオマスエネルギーの利用に積極的に取り組み、その一つとして、間伐材、端材、樹皮を2-4センチ長さの円筒形に固めたバークペレットを生産している。樹皮が主体のバークペレットは灰分とすすが多く、従来のペレットストーブでは連続燃焼が難しかったが、「いわて型ペレットストーブ」の開発で、樹皮を燃料として有効活用できるようになった。
http://www.sunpot.co.jp/products/pellet2.html
http://www.pref.iwate.jp/~kiri/hot/stove/stove.htm
登録日時: 2005/01/23 11:19:51 AM
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