政策・制度・技術

2003年12月16日

 

三菱化学、製品中の化学物質を顧客に情報開示へ

Keywords:  政策・制度  企業(製造業)  化学物質 

 

幅広い産業・用途で利用される化学製品を提供している三菱化学は、各種法規制等に基づき管理・状況把握すべき物質を定めているが、さらに、原材料の調達、製造、在庫、出荷、納入にいたるすべての過程において、これらの物質の含有量や混入の可能性の把握を行う。製品のグリーン調達に対応する取り組みである。

調査結果をデータとして活用することより、顧客の要請に応じて対象物質に関する適切かつ迅速な情報開示(不使用保証や含有量報告)が可能となる。2003年度中に開始し、順次グループ各社にも展開していく予定。

製品のライフサイクル全体における環境負荷について適正管理・情報開示を要求する動きが世界的に高まっているなか、電気電子・自動車業界などは、2006年7月発効予定の欧州RoHS指令や、2003年7月に発効している欧州ELV指令等の各種法規制により、環境負荷物質の管理に積極的に取り組もうとしている。

社団法人日本化学工業協会も、化学物質の「グリーン調達」調査対応の特定フォーマットで、協会会員企業・団体へ情報提供するシステムを推奨することとなったことから、今後業界に拡大していくものと思われる。







登録日時: 2003/12/16 03:08:27 PM

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