エコ・ソーシャルビジネス

2003年02月07日

 

ノンフロン冷蔵庫 省エネも実現

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  地球温暖化  環境技術  省エネ 

 

日本では、2002年春に家電4社が300リットルの中型クラスのノンフ ロン冷蔵庫を発売開始し、順調な販売推移をみていたが、秋には、大型化、省エネ化とさらに発展したノンフロン冷蔵庫が発売された。

松下電器が10月に、業界最高の省エネを実現したノンフロン冷蔵庫の発売を開始。この『ノンフロン冷蔵庫Uシリーズ』は、350-450リットルの大容量タイプであるとともに、世界最高レベルの断熱性能を持つ新開発の真空断熱材「U-Vacua(ユーバキュア)」を採用。家庭用冷蔵庫では初めて、年間消費電力量200kwhという業界最高(2002年8月26日現在)の省エネを実現した。

10年前の同社の同等機種と比較すると、約83%という大幅な消費電力量削減となる(電気代換算で、年間約23,000円の節約)。ノンフロン化と消費電力量の削減によって、10年前の同等機種に比べ、CO2の排出量も約83%減と大幅に削減できた。

松下電器と東芝は、2001年末にフロンガスを一切使用しない『イソブタンR600a』を採用したノンフロン冷蔵庫を発表、2002年の年初より販売を開始した。以来、三洋電機、シャープ、日立製作所、富士通ゼネラルなどの大手家電メーカーがノンフロン冷蔵庫の製造、販売に参入している。

代替フロンを一切使わないノンフロン冷蔵庫には、冷却用の冷媒の地球温暖化係数が低いだけでなく、オゾン層を破壊しない冷却効率に優れた炭化水素系の『イソブタン(R600a)』を採用している。イソブタンを採用したノンフロン冷蔵庫は、ヨーロッパではすでに広く使用されているが、冷却方法が異なる日本式の冷蔵庫のタイプでは安全面での技術革新が必要だった。

最近のノンフロン冷蔵庫の大型化の登場は、「(冷蔵庫は)買い換えるなら大型へ」という消費者の要望に応えると同時に、「環境に優しい商品がほしい」という「地球環境」や「省エネルギー」に対する消費者の高い関心が背景となっている。




http://www.toshiba.co.jp/about/press/2002_09/pr_j0301.htm
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0205news-j/0517-1.html
http://www.hitachi-hl.com/news/2002/0521a/


登録日時: 2003/02/07 09:34:45 PM

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