政策・制度・技術

2013年12月11日

 

NEDOなど 車体軽量化が可能なプラスチックスを開発

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  大学・研究機関 

 

新エネルギー・産業技術総合開 発機構(NEDO)は2013年9月3日、東京大学、東レ、 三菱レイヨン、タカギセイコー等と共に、加熱すると成形しやすくなる熱可塑性樹脂を用いた新しい「炭素繊維強化熱可塑性プラスチックス(CFRTP)」およびその成形技術を開発し たことを発表した。

炭素繊維を使った材料は、従来、熱硬化性樹脂(加熱すると硬化し再加熱しても軟化しない)を用いた材料(CFRP)が主流だが、設計が難しい、金属のような均質材料ではない、成形加工時間が長い、高価などの課題があった。

CFRTPは熱可塑性樹脂(加熱すると軟化、冷却すると固化)のポリプロピレン樹脂を用いることで、これら課題を克服。量産車に用途が広がり、車体の軽量化(現行比30%程度)やエネルギー消費低減などの効果が期待できる。

また、自動車用構造部材を作るために必要な、高速スタンピング成形技術、高速内圧成形技術、接合技術を開発することに成功した。熱可塑性樹脂はリサイクル可能な樹脂なので、生産プロセスからライフサイクル全体におけるクローズドリサイクル達成の可能性も示した。

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