人と社会のダイバーシティ

2013年10月14日

 

ヘイトスピーチにNO! 国際ネットワーク誕生

Keywords:  共生社会  NGO・市民 

 

NORIKOENET.jpg


在日韓国・朝鮮人を主な標的とするヘイトスピーチが各地で勢いを増す中、2013年9月、ヘイトスピーチ(憎悪表現)とレイシズム(人種差別主義)を乗り越える国際ネットワーク「のりこえねっと」が設立された。

「のりこえねっと」によれば、2013年3~8月の半年間で、ヘイトスピーチを含むデモなどが全国で161件確認されており、推定参加人数は3200名を超える。地域別では東京や大阪などの大都市が圧倒的に多いが、北海道から九州・沖縄まで全国にも広がりを見せている。

こうした流れを食い止めようと「のりこえねっと」では、レイシズムやヘイトデモに関する実態調査、学習会、インターネットテレビを通じた広報活動などに取り組む予定。将来的には差別禁止法の立法化も視野に入れる。現在、ヘイトスピーチを取り締まる法制度はない。

共同代表には、活動家や学識経験者、村山富市元首相を含む21名(2013年9月25日現在)が名を連ねる。9月25日に開かれた記者会見で代表たちは、「表現の自由と(ヘイトスピーチで)人を傷つける自由は違う」「ヘイトスピーチを許す社会は差別を強化する社会だ」などと設立への思いを語った。個人・団体を問わず広く賛同支援を呼びかけている。

小島和子


 

 

このページの先頭へ