2013年10月06日
蓄熱システムの普及促進と関連活動を展開するヒートポンプ・蓄熱センターは、毎年7月を『蓄熱月間』と称し、夏のピーク電力削減のための蓄熱システム活用のPRに努めている。
蓄熱システムは、熱を蓄熱槽に蓄え生産と消費のタイミングをずらすことにより、様々なメリットを生み出す。昼間と夜間の電力負荷が平準化されること、ヒートポンプの効率稼働により省エネ性・環境性が高まり、特に冷房時の効果は一層顕著なこと等の直接的メリットに加えて、経済性や非常災害時の活用等副次的なメリットもある。
2011年3月11日の東日本大震災以降、日本では電力供給の逼迫状況に直面しているが、同センターは2012年6月に、環境工学的にも優れた蓄熱システムのメリットや実績をまとめた「緊急提言」を発表し、積極的な採用を推奨している。
東京スカイツリー®地区をはじめ、新たな開発地域を中心に、蓄熱システムの導入実績が拡がりつつある。